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ワキ汗・ワキガ

ワキ汗・ワキガの内服薬・外用薬など各治療の特徴を解説!

東京都新宿区四谷のルキナ新宿四谷クリニックです。

当クリニックでは、外科専門医・形成外科専門医がワキ汗・ワキガの各治療を行っています。

この記事では、「ワキ汗・ワキガの各治療の特徴」について特集します。

内服薬

ワキ汗・ワキガなどの多汗症に対する内服薬の治療では、抗コリン薬が使用されます。

抗コリン薬はアセチルコリン(神経細胞間の情報伝達を担う物質)の働きを抑制して発汗を制御します。主に、保険適応がある臭化プロパンテリンが用いられます。

内服後2〜3時間で効果が現れ、全身の発汗が抑制されます。そのため、夏場は熱中症のリスクが高まる可能性があります。また、のどの渇き、目のかすみ、頭痛、眠気などの副作用が報告されています。

外用薬

ワキ汗・ワキガに対する外用薬としては、エクロックゲルやラピフォートワイプ、塩化アルミニウムが挙げられます。

エクロックゲルとラピフォートワイプはアセチルコリンの働きを抑制して発汗を制御します。副作用として、のどの渇き、目のかすみ、頭痛、眠気が報告されています。エクロックゲルでは効果が現れるまで約2週間、ラピフォートワイプでは約1週間と、一定の期間が必要となります。

一方、塩化アルミニウムは水分と反応して汗腺に栓を作り、発汗を抑えます。副作用として皮膚のかゆみが報告されています。

ボトックス注射

ボトックス注射は、ボツリヌス菌が産生するボツリヌス毒素を希釈し、皮膚内に注射します。ボツリヌス毒素は神経終末からのアセチルコリンの放出を抑制し、神経伝達を阻害することで、主にエクリン汗腺からの汗の分泌を抑制します。

ワキ汗・ワキガの治療として、ボトックス注射を行うことで、ワキの発汗量を大幅に減少させることができます。

ボトックス注射は施術から2~3日ほどで効果が現れはじめ、3~6カ月ほど持続するとされています。ボトックス注射の効果は永久的ではありません。注入したボトックス製剤は時間とともに体に吸収されて、徐々に効果が薄れていってしまいます。効果を持続させるためには適度に間隔を空けて、適切な量のボトックス製剤を注入する必要があります。

副作用としては、内出血、つっぱり感、しびれ、筋肉痛などが報告されています。

イオントフォレーシス

イオントフォレーシスは、主に手足の多汗症治療に用いられますが、ワキ汗治療にも適用されることがあります。この治療法は、水を通電することで生じる水素イオンが皮膚上の汗の出口を傷害し、結果的に汗の量を減少させます。

副作用は少なく、比較的高い効果が期待できる治療法ですが、その効果は即座には現れません。治療ははじめのうちは連日、効果があらわれてきたら2~3日おきに繰り返します。大量の発汗に対する効果は弱く、また効果を感じるまでには一定の期間が必要です。

手術療法

ワキ汗・ワキガの手術療法として、剪除法手術が最も効果的な治療法とされています。剪除法は、ワキのしわに沿って2~3cmを切開し、皮膚を反転させて、汗腺を直接視認しながら取り除く方法です。

手術による治療は効果が確実で、再発も少なく、根治治療が可能です。ただし、手術後には最低1週間の圧迫固定が必要であり、手術による傷跡が残る可能性もあります。また、ダウンタイム(治療から日常生活に復帰するまでの期間)が一定期間必要となります。

ミラドライ

ミラドライは、ワキ汗・ワキガを改善するための医療機器です。

国内では重度の原発性腋窩多汗症(ワキ汗)の治療を目的に厚生労働省から薬事承認を受けています。一方、米国では腋窩多汗症(ワキ汗)、腋臭症(ワキガ)、および減毛の治療にも承認されています。

ミラドライは、マイクロ波を用いて汗腺が存在する部分にヒートゾーンを形成し、その熱によって汗腺を焼灼・凝固します。一度のミラドライ治療によって、汗腺の約70~80%を焼灼・凝固させることが可能です。さらに、その治療効果は半永久的に持続するとされています。当院で行っているダブル照射では90%以上の汗腺の焼灼が可能なため、剪除法手術と同等の効果が期待できます。ミラドライは従来の手術と比べて、傷跡を残さずダウンタイムも必要とせず、根治治療が可能なため、画期的な治療法とされています。

ワキ汗・ワキガの各治療の特徴(一覧表)

内服薬 外用薬 ボトックス注射 イオントレフォーシス 手術療法 ミラドライ
方法 臭化プロバンテリンを食間に内服 エクロックゲル・ラピフォートワイプ、塩化アルミニウムを塗布 ボツリヌス毒素を皮内に注射 電気治療 剪除法・皮弁法・超音波メス剪除法など マイクロ波照射
効果 発汗抑制 発汗抑制 発汗抑制 発汗抑制 発汗抑制、ワキガ改善 発汗抑制、ワキガ改善
持続時間 内服後2〜3時間 1日1回塗布 3〜6ヶ月 1日〜数日、効果が実感するまで月単位かかる 半永久 半永久
副作用 のどの渇き、めのかすみ、頭痛、眠気 のどの渇き、めのかすみ、頭痛、眠気、皮膚のかゆみ 内出血、つっぱり感、しびれ、筋肉痛など 基本的になし 痛み、安静や固定が2〜3週間必要 腫れ・痛み:1日〜数日、違和感:数日 など
傷跡 なし なし なし なし あり(〜5cm程度) なし
治療時間 5分〜10分 15分〜20分/日 1〜2時間程度 1〜2時間程度*
保険適用 あり あり あり(重症の場合) あり あり なし

※左右にスクロールできます。

まとめ

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本記事では、ワキ汗・ワキガの各治療法の内容と特徴を特集しました。

内服薬や外用薬は比較的安価で治療を開始することができますが、服用や塗布を停止するとその効果も止まってしまうというデメリットがあります。また、ボトックス注射も投与後は高い効果が得られますが、一定期間経つとその効果は失われてしまいます。その結果、これらの治療を繰り返し行うことで、結果的に治療費が高額になってしまうケースも散見されます。

そういった背景を考慮すると、当院では傷跡が残らず、ダウンタイムもなく、さらに根本的な治療が可能なミラドライを推奨しています。もちろん、当院では患者様の状態やご希望に合わせてミラドライ以外のワキ汗・ワキガ治療も提供しています。

ワキ汗・ワキガでお悩みの方は、当院までご相談ください。


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