ワキガの手術はしない方がいい？後悔しないためのポイントを解説！

東京都新宿区四谷の「ルキナ新宿四谷クリニック」です。当院では、患者さま一人ひとりの状態に合わせたワキガ治療を提供しています。

ワキガの手術は、根本的な治療法として有効ですが、一方で術後の生活への影響やリスクについて不安を抱える方も少なくありません。手術による期待される効果や、手術以外の治療法との違いを考えると、どの治療法が自分にとって最適か迷う方も多くいらっしゃいます。

本記事では、「ワキガの手術はしない方がいいのか？」をテーマに手術の内容やリスク、さらに手術以外の治療法について詳しく解説します。ぜひご参考ください。

ワキガ（腋臭症）とは？

ワキガは、医学的に「腋臭症（えきしゅうしょう）」と呼ばれる病気で、わきの下から特有の臭いが発生する状態を指します。その臭いの主な原因は、「アポクリン汗腺」から分泌される汗にあります。

アポクリン汗腺から分泌される汗には、たんぱく質や脂質などの成分が含まれており、この汗が皮膚表面の細菌によって分解されることで、ワキガ特有の臭いが発生します。その臭いは「スパイスのような臭い」や「硫黄のような臭い」と表現されることが多いです。

ワキガはアポクリン汗腺が発達する思春期以降に発症しやすく、以下の要因が関係しているとされています。

ワキガの手術（剪除法・皮弁法）について

ワキガの治療において、代表的な手術方法として「剪除法（皮弁法）」が挙げられます。剪除法は、わきの中心部をしわに沿って約4～5cm切開し、ワキガの原因となるアポクリン汗腺を直接取り除く手術です。

目視でアポクリン汗腺を取り除くため、ワキガの根治が期待できます。手術は局所麻酔または全身麻酔の下で行われ、手術時間はおよそ1〜2時間、日帰り手術で治療が可能なクリニックもあります。

ワキガの手術をしない方がいい理由

ワキガの治療にはさまざまな方法があります。そのため、状況によっては手術を選ばない方が良いケースもあります。ここでは、手術をしない方がいい理由について解説します。

手術後は安静期間が必要

ワキガの手術後は、創部を良好な状態に保つために一定の安静期間が必要です。切開した皮膚の癒合を促進するため、わきを1〜2週間ほど圧迫固定しなければなりません。この間は腕の動きが制限されるため、日常生活に支障をきたしやすくなります。仕事や家事をする方にとっては、この安静期間は非常に不便に感じられます。

傷あとが残ってしまう

ワキガ手術では、皮膚を切開するため傷あとが残る可能性があります。状態が良ければ時間の経過とともに目立たなくなりますが、皮膚トラブルが生じると傷口の悪化や瘢痕化、さらにはケロイドのような状態になることもあります。

また、傷あとの状態は個人の体質や執刀医の技術にも大きく左右されます。そのため、わきに傷あとを残したくない方は、手術以外の治療方法を検討するのが望ましいです。

再発の可能性がゼロではない

手術を受けても、再発のリスクが完全にゼロになるわけではありません。
手術では可能な限りアポクリン汗腺を取り除きますが、執刀医の技術により効果が左右される場合があります。また、患者さまの体質によっては完全に除去することが難しいケースも考えられます。その結果、残存したアポクリン汗腺が原因でワキガが再発する可能性があります。

手術後に「期待していたほどの効果が得られなかった」と感じる方もいらっしゃいます。こうしたリスクを踏まえると、手術以外の治療方法がより適切な場合もあります。

ワキガを手術せずに治療する方法

ワキガの治療には、手術以外にもさまざまな方法があります。ここでは、手術を行わずに治療する代表的な方法について解説します。

外用薬による治療

ワキガの治療法として外用薬の使用が挙げられます。外用薬には、「エクロックゲル」や「ラピフォートワイプ」などの塗り薬が代表的です。これらの薬は交感神経に作用し、汗の分泌を抑える効果が期待できます。

使用方法はシンプルで、1日1回脇に塗布するだけです。外用薬による治療は手術と比べて身体への負担が少ないため、選択のハードルも低いといえます。

ボトックス注射

ボトックス注射とは、「ボツリヌス菌」と呼ばれる毒素を脇に注射する治療法です。ボツリヌス菌は神経に作用し、アポクリン汗腺の働きを抑制する効果があるとされています。

ボトックス注射の施術時間は10〜30分程度と短く、効果は4〜6か月ほど持続します。手術よりも身体への負担が少なく、外用薬よりも効果が持続しやすい点がボトックス注射のメリットです。

ミラドライによるワキガの根治治療

外用薬やボトックス注射以外の選択肢として、「ミラドライ」による治療も効果的です。ミラドライは、電子レンジと同じ原理であるマイクロ波を利用した医療機器を指し、マイクロ波を脇に照射することで、ワキガの原因となるアポクリン汗腺を破壊します。

破壊されたアポクリン汗腺が再生することはないため、半永続的な効果が期待できます。ミラドライは、手術と同様にワキガやワキ汗の根治治療が可能で、なおかつ切開が不要なため、画期的なワキガ・ワキ汗治療法として近年注目を集めています。

ただし、ミラドライは保険適用外のため、他の治療法と比べて費用が高額になる点に注意が必要です。

まとめ｜ワキガの手術を検討する際のポイント

ワキガの手術は、根本的な原因の解消につながる可能性がある一方で、傷あとが残りやすい点や再発のリスクがあるといった懸念もあります。そのため、手術を行ったとしても必ずしも高い満足度が得られるとは限りません。

ワキガの治療には、手術以外にも外用薬やボトックス注射といった選択肢があります。また、保険適用外ではありますが、ミラドライによる治療では半永続的な効果が期待できます。

治療を選択する際は、医師と相談し、さまざまな治療法の特徴やメリット・デメリットを十分に理解したうえで、手術が適切かどうかを慎重に検討することが大切です。

ワキガ治療ならルキナ新宿四谷クリニック

東京都新宿区のルキナ新宿四谷クリニックでは、ミラドライ、ボトックス、外用薬などを用いたワキガ治療を提供しています。当院では、外科専門医や形成外科専門医の資格を持つ医師が、患者さま一人ひとりの状態を丁寧に診察し、それぞれに最適な治療方法を提案いたします。

ワキガでお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。

著者情報

#ワキガ #ワキガ手術しない方がいい