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ワキ汗・ワキガ

ワキガを自力で治す方法はある?セルフケアの効果と治療が必要なケース

東京都新宿区四谷の「ルキナ新宿四谷クリニック」です。当院では、患者さま一人ひとりの状態に合わせたワキガ治療を行っています。

ワキガのにおいに悩み、「できれば病院に行かず、自分で治したい」と考える方は少なくありません。本記事では、ワキガを自力で治すことが可能かどうかを医学的な観点から整理したうえで、においを軽減するためのセルフケア方法や、セルフケアでの改善が難しい場合に推奨される医療機関での治療法について解説します。

ワキガを自力で治す方法はある?

ワキ汗・ワキガ

結論からお伝えすると、ワキガ(腋臭症)を自力で根本的に治す方法はありません。ただし、においを軽減し、日常生活で気になりにくくするためのセルフケアを行うことは可能です。

ワキガの主な原因は、ワキの下に多く存在するアポクリン汗腺です。アポクリン汗腺から分泌される汗そのものは無臭ですが、皮膚に常在する細菌によって分解される過程で、特有のにおいが生じます。アポクリン汗腺の数や発達の程度は遺伝的な影響が大きく、生活習慣の改善やセルフケアだけで汗腺そのものを減らすことはできません。

そのため、ワキガを根本的に改善したい場合には、医療機関で行う治療が必要になります。

一方で、ワキを清潔に保つ、汗をこまめに拭き取る、制汗剤を使用する、食生活や生活習慣を見直すといったセルフケアによって、皮膚常在菌の増殖を抑え、においを軽減できる場合があります。ただし、これらはあくまで症状を和らげるための対策であり、ワキガそのものを治す方法ではないことを理解しておくことが大切です。

ワキガを自力で改善するセルフケア方法

制汗剤

気になるワキガの臭いを改善するためには、まず日常生活におけるセルフケアが重要です。ここでは、ワキガ対策につながる代表的なセルフケア方法について解説します。

ワキを清潔に保つ

ワキガの臭いは、アポクリン汗腺から分泌された汗が皮膚の常在菌によって分解されることで発生します。そのため、汗や皮脂をこまめに取り除き、ワキを清潔に保つことは、菌の増殖を抑えるうえで基本的かつ有効な対策です。

入浴やシャワーの際にはワキを丁寧に洗い、汗をかいた後は早めに拭き取る習慣を心がけましょう。

衣類の選び方を工夫する

ワキガ対策では、衣類の素材選びも重要なポイントです。ワキにかいた汗や皮脂が衣類に残ると、細菌が繁殖しやすくなり、臭いが強くなる原因となります。

通気性や吸湿性に優れた綿や麻などの天然素材はムレを防ぎやすく、菌の増殖を抑える効果が期待できます。一方、化学繊維は素材や加工によっては汗や臭いが残りやすい場合があるため、長時間の着用には注意が必要です。

汗をかいた衣類は放置せず、こまめに洗濯して清潔に保つことも大切です。

規則正しい食生活を心がける

脂質や動物性タンパク質を過剰に摂取すると、皮脂分泌が増えたり、アポクリン汗腺から分泌される汗に含まれる脂肪酸が増加したりすることで、臭いが強くなることがあります。揚げ物や肉類中心の食生活が続くと、体臭全体が強くなる傾向があります。

一方、野菜や果物、発酵食品を意識して取り入れることで腸内環境が整い、代謝バランスの安定につながる可能性があります。

運動を定期的に行う

定期的な有酸素運動は血流を改善し、新陳代謝を促すことで汗腺の働きを整える効果が期待できます。また、ストレスの軽減や自律神経の安定を通じて、発汗量や臭いの変動を抑えるといった間接的な効果も見込まれます。

飲酒や喫煙を控える

アルコールは血管を拡張させ、交感神経を刺激することで発汗を促し、体臭を強める原因となります。また、喫煙に含まれるニコチンも発汗量を増やすほか、タバコ特有の臭い成分が皮膚や衣類に付着し、体臭を悪化させる要因となります。

過度な飲酒や喫煙を控えることで、発汗の抑制や臭いの軽減が期待できます。

医療機関で行うワキガ治療の選択肢

ミラドライ

ワキガの治療には、症状の程度や生活への影響、希望する治療内容に応じて、いくつかの選択肢があります。主に、外用薬、ボトックス注射、ミラドライ、手術などがあり、それぞれ特徴が異なります。

外用薬

ワキ汗を抑える外用薬として、「エクロックゲル」や「ラピフォートワイプ」があります。いずれも原発性腋窩多汗症に対して保険適用が認められており、保険診療で治療が可能です。

これらの薬剤は、ワキに塗布することで、発汗を促す神経伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑え、発汗量を減少させます。継続して使用することで効果が安定しやすい一方、ワキガの原因となるアポクリン汗腺の活動を直接抑える作用は限定的です。そのため、軽症例や補助的治療として用いられることが多くなります。

ボトックス注射

ボトックス注射は、A型ボツリヌス毒素をワキの皮膚に注入し、神経から汗腺への信号を遮断することで発汗を抑える治療法です。重度の原発性腋窩多汗症に対して、保険適用が認められています。

治療後2〜3日ほどで効果が現れ、効果はおよそ4〜6か月持続します。効果が弱まった場合は再注射が必要になりますが、ダウンタイムがほとんどなく、日常生活への影響が少ない点が特徴です。発汗量を減らすことで、臭いを間接的に軽減したい方に適しています。

手術(剪除法)

ワキガ手術の代表的な方法として、剪除法(せんじょほう)が挙げられます。剪除法は、ワキの皮膚を小さく切開し、臭いの原因となるアポクリン汗腺を医師が直接確認しながら取り除く治療です。汗腺を一つひとつ除去するため、ワキガの根治が期待できる治療法とされています。

手術は局所麻酔で行われ、所要時間はおおよそ60〜90分です。術後は数日間の圧迫固定が必要となり、1週間前後で抜糸を行います。腫れや内出血が一時的にみられることがありますが、時間の経過とともに軽快することがほとんどです。

ミラドライ

ダウンタイムが短く、再発リスクが少ない点がミラドライの大きな利点です。手術に抵抗がある方や、できるだけ日常生活に支障をきたさず根本的な治療を希望される方に適した方法といえます。

ミラドライは、ワキにマイクロ波を照射し、汗や臭いの原因となる汗腺を熱の力で焼灼・破壊する治療法です。皮膚を切らずに行えるため、メスを使わない根治治療として注目されています。

破壊された汗腺は再生しないとされており、半永久的な効果が期待できる点が特徴です。治療後は一時的に腫れやしびれ、圧痛が生じることがありますが、多くは数日から1週間程度で落ち着きます。

まとめ|ワキガを自力で治したい人が知っておくべきこと

ルキナ新宿四谷クリニック

ワキガは、アポクリン汗腺から分泌される汗が皮膚に常在する細菌によって分解されることで、特有のにおいが生じる状態です。アポクリン汗腺の数や発達の程度には遺伝的な要因が大きく関与しており、生活習慣の改善やセルフケアだけで汗腺そのものを減らすことはできません。そのため、ワキガを自力で根本的に治す方法はありません。

一方で、セルフケアによってにおいを軽減し、日常生活で気になりにくくすることは可能です。しかし、セルフケアを継続しても十分な改善が得られない場合には、医療機関での専門的な治療を検討することが勧められます。

医療機関では、ワキガの根治が可能な剪除法やミラドライをはじめ、症状の程度に応じて外用薬やボトックス注射といった低侵襲な治療まで、幅広い選択肢があります。ワキガでお悩みの場合、一人で抱え込まず、専門医に相談し、自分に合った治療法を検討することが大切です。

ワキ汗やワキガ治療ならルキナ新宿四谷クリニック

春田院長 診察

東京都新宿区のルキナ新宿四谷クリニックでは、ミラドライ、ボトックス、外用薬などを用いたワキ汗やワキガ治療を提供しています。

当院では、外科専門医や形成外科専門医の資格を持つ医師が、患者さま一人ひとりの状態を丁寧に診察し、それぞれに合った治療方法を提案いたします。

ワキ汗やワキガでお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。


ミラドライに関する補足情報

・治療内容:重度の腋窩多汗症のミラドライ治療(自由診療) 
・治療期間及び回数:1回 
・治療費用(税込):148,000円〜278,000円 
・主なリスクや副作用:治療部位の腫れ・痛み・色素沈着


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