ワキ汗・ワキガ

脇汗に対するボトックス注射の保険適応について

東京都新宿区四谷のルキナ新宿四谷クリニックです。

当クリニックでは、専門クリニックとして外科専門医・形成外科専門医がワキ汗・ワキガの治療を行っています。

この記事では「脇汗に対するボトックス注射の保険適応」についてご紹介します。

ボトックス注射とは

「ボトックス」は、ボツリヌス菌の毒素(ボツリヌストキシン)を医薬品として使用したブランド名です。この製品はアラガン社から「ボトックス」の名称で販売され、主成分としてボツリヌス菌の毒素(ボツリヌストキシン)を含んでいます。

ボトックス注射は、ボツリヌス菌が産生するボツリヌス毒素を希釈し、皮膚内に注射します。ボツリヌス毒素は神経終末からのアセチルコリンの放出を抑制し、神経伝達を阻害することで、主にエクリン汗腺からの汗の分泌を抑制します。

その結果、ボトックス注射を脇・手のひら・足の裏などに行うことで、手術を必要とせずに発汗を抑えることが可能となります。ボトックス注射の効果は通常3〜6ヶ月間持続します

脇汗に対するボトックス注射の保険適応

重度の原発性腋窩多汗症(汗が我慢できない程度で日常生活に支障をきたす状態)の患者さんに対しては、脇の汗に対するボトックス注射の保険適用が可能となっています。具体的には、以下の診断基準を満たすことが求められます。

重度の原発性腋窩多汗症の判断基準

原因不明の過剰な局所性発汗が6ヵ月以上続いていることに加え、以下の6項目中2項目以上を満たす。

1.両側性かつ左右対称性に多汗がみられる
2.多汗によって日常生活に支障が生じている
3.週1回以上の頻度で多汗エピソードがみられる
4.25歳未満で発症した
5.家族歴がある
6.睡眠時は局所性の発汗がみられない

上記の条件に加えて、以下の項目の3、4に当てはまる。

1.発汗は全く気にならず、日常生活に支障がない
2.発汗は我慢できるが、日常生活に時々支障がある
3.発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある
4.発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある

以上の条件を満たす方が「重度の原発性腋窩多汗症」と診断されます。(わき汗に深刻に悩んでいる方であれば、大部分が診断基準を満たすと考えられます。)

脇汗に対するボトックス注射の効果

ここからは、脇汗に対するボトックス注射の効果をご紹介します。

ボトックス注射を行うことで、ボツリヌストキシンの作用により、汗腺への神経伝達を阻害することで、発汗量を大幅に減少させることができます。

ボトックス注射は施術から2~3日ほどで効果が現れはじめ、3~6カ月ほど持続するとされています。ボトックス注射の効果は永久的ではありません。注入したボトックス製剤は時間とともに体に吸収されて、徐々に効果が薄れていってしまいます。

一般的な施術の頻度は3~6カ月に1回です。ボトックス注射は短い期間に複数回注入しても効果は変わりません。効果を持続させるためには適度に間隔を空けて、適切な量のボトックス製剤を注入するのが良いです。

ワキ汗・ワキガに関する無料相談を受付中

東京都新宿区四谷にあるルキナ新宿四谷クリニックでは、ボトックス注射のほかにもミラドライといった最新のワキ汗・ワキガの治療を提供しています。

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ワキ汗・ワキガの治療について、何か気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。


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