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新しい診療内容の導入に伴い、EDの診療は当面休止をしています。

2023年9月25日以降、新しい診療内容の導入に伴い、内科・AGA・EDの診療は当面休止をさせていただきます。ご了承のほど、よろしくお願い致します。

ED(勃起障害/勃起不全)とは、満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発することをいいます。EDに対する治療では、ホスホジエステラーゼ5阻害薬(PDE5阻害薬)という薬物が用いられます。

 

EDとは

ED(勃起障害/勃起不全)とは、満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発することをいいます。
EDの有病率は年齢とともに上昇し、60歳代:20~40%,70歳以上:50~100%がEDと推定されています。

日本におけるED有病率※丸井英二.わが国におけるEDの疫学とリスクファクター.医学のあゆみ2002;201:397–400(ED診療ガイドライン第3版より抜粋)

EDの原因

危険因子として、加齢、糖尿病、肥満/運動不足、心血管疾患/高血圧、喫煙、テストステロン(男性ホルモン)低下、慢性腎臓病/下部尿路症状、神経疾患、手術/外傷、うつなど精神的因子、薬物、睡眠時無呼吸症候群などが挙げられています。

最も大きな原因は加齢によるものですが、その他の因子が複雑に絡み合いEDを発症します。たとえば、糖尿病の方の35~90%にEDが発生する、EDを主訴に受診した方の18%に診断されていない高血圧症が発見されるなどの研究結果があります。

一部の薬物が、ED発症に何らかの悪影響を及ぼしている可能性が指摘されていますが、薬物が原因か元の疾患が原因であるかは慎重に判断する必要があります。

EDの診断

医師による問診では、病歴の聴取とともにEDの原因となる疾患の合併がないかをチェックします。問診の際、SHIM(国際勃起機能スコア)という問診表を使用します。SHIMは、EDのスクリーニングや治療の効果判定に使用されます。

ED問診票1
ED問診票2

■ED問診票(SHIM)
ED問診票 チェックリスト

EDの治療

糖尿病や肥満・喫煙などの危険因子の治療と並行して、EDに対する薬物治療を行います。ホスホジエステラーゼ5阻害薬(PDE5阻害薬)という薬物が用いられます。

現在わが国では、シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィルの3薬剤の処方が可能です。どのPDE5阻害薬も有効かつ安全であり、1つのPDE5阻害薬が、他の薬剤より優れ、副作用が少ないというエビデンスは存在しません。各薬剤の有効性持続時間や、長所・短所から患者様と相談のうえ選択していただいております。3薬剤の効果を下図にまとめました。

いずれの薬物も、性的刺激を受けなければ勃起することはありませんのでご安心下さい。

シルデナフィル バルデナフィル タダラフィル
特徴 速攻型 超速攻型 持続型
効果発現までの時間 30〜60分 15〜30分 30〜60分
持続時間 4〜5時間 5〜8時間 30〜36時間
食事の影響 受けやすい 受けにくい 受けにくい
注意点 空腹時の服用が適切で、食後の服用では効果が半減してしまいます。100mgは本邦では認可されていません。 食直後の服用では効果発現に時間を要します。空腹時の服用が最も効果的です。 食直後の服用では効果発現に時間を要します。空腹時の服用が最も効果的です。背部痛が5%程度報告されています。グレープフルーツの摂取は控えてください。

※左右にスクロールできます。

EDの保険適用

いずれの医薬品も保険適用はなく、自費診療となります。
PDE5阻害薬は、保険適用がないことから高価であること、羞恥心などから偽造薬品の大きなターゲットとなっています。ウェブサイトを通じて購入されたPDE5阻害薬の中には偽造薬品が含まれていることが知られています。偽造PDE5阻害薬には、様々な不純物や健康被害をもたらす薬物を含有するものが報告されています。

2008年8月~2009年4月の間に日本とタイにおいてウェブサイトを通じて入手されたPDE5阻害薬3剤について調査した報告によると、偽造薬品の占める割合が日本では43.6%、タイでは67.8%であったと報告されています。日本において、偽造PDE5阻害薬の内服により重篤な低血糖発作を引き起こした事例も報告されております。

当院では、患者様のプライバシー保護を十分に配慮しております。オンライン診療も可能です。
(オンライン診療はデジスマアプリの登録とクレジットカードの登録が必要となります)

ED治療薬の副作用

ED治療薬は、陰茎に血液を巡らせるようにするため、血管を拡張する薬です。それは陰茎だけに限らず、体全体の血管を拡張します。そのため、頭痛、ほてり、消化不良、鼻づまり、めまい、眼症状、背部痛などが出現することがあります。いずれも軽度かつ一時的であり、休薬や頭痛薬などの市販薬で対応可能であることがほとんどです。
しかし、ED治療薬を内服中に上記の症状が出現した場合には、性行為を中止し、休息を心掛けてください。

特に、持続勃起症というED治療薬服用後4時間以上勃起が持続する場合や、本邦での報告は未だないものの、NAION(非動脈炎性前部虚血性視神経症)という突然の痛みを伴わない視野欠損(多くは片側)を症状とする原因不明の視神経症、突発性難聴などが認められた場合には、PDE5阻害薬の服用を直ちに中止し然るべき処置が必要となります。
ED治療薬を内服中に不安なことがあれば、直ぐに当院医師にご相談ください。

PDE5阻害薬の主な副作用ED診療ガイドライン第3版より抜粋)

ED治療薬と併用することが危険な薬剤

硝酸剤

ニトログリセリンに代表され、主に狭心症の治療に用いられる薬剤です。飲み薬、舌下錠、貼り薬、吸入薬、スプレーや塗り薬などのすべてがED治療薬との併用が禁忌となります。併用することにより過度の血圧降下がおこり、命に関わる可能性があります。

抗不整脈薬

シルデナフィルにおいては、Ⅲ群に入るアミオダロン、アンカロンが禁忌となります。バルデナフィルにおいては上記のⅢ群のものに加えてクラスⅠaに入るアミサリン、リスモダン、シベノールなども禁忌となります。一方、タダラフィルにおいては、抗不整脈薬は併用禁忌とはなっていませんが、併用注意とされています。

抗真菌薬の内服薬

抗真菌薬の内服薬は爪白癖などで処方される薬で、併用禁忌となります。外用薬(塗り薬)のみの場合は併用しても問題ありません。ED治療薬の3種類の中でバルデナフィルのみが併用禁忌となっていて、シルデナフィル、バルデナフィルは併用注意となります。併用すると相互作用により、ED治療薬の血中濃度が上昇する可能性があります。

抗ウイルス薬

HIV(エイズウイルス)治療薬のみが併用禁忌となります。
バルデナフィルのみが併用禁忌となっていて、シルデナフィル、タダラフィルは併用注意となります。併用すると相互作用により、ED治療薬の血中濃度が上昇する可能性があります。また、タダラフィルに関しては、グレープフルーツの摂取は控えてください。

ED診療ガイドラインでは、以下のように併用注意薬が記載されています。
併用注意・禁忌薬が多岐にわたるため、医師の指示に従い正しく内服してください。

併用注意薬(ED診療ガイドライン第3版より抜粋)

飲酒と副作用の関連性

多量のアルコール摂取は勃起力を弱らせ、ED治療薬の効果を減少させてしまいます。
適量のアルコール摂取は緊張緩和にも繋がり、ED治療薬の効果を助けることもあるとされ問題はありません。

費用について

現在、バルデナフィルは先発品のレビトラが国内での発売を中止しており、ジェネリック医薬品であるバルデナフィルしか流通していません。

ジルデナフィルは先発医薬品であるバイアグラとそのジェネリック医薬品であるジルデナフィル、タダラフィルは先発医薬品であるシアリスとそのジェネリック医薬品であるタダラフィルの2種類が販売されております。

当院では、バルデナフィル(レビトラジェネリック)とタダラフィル(シアリスジェネリック)の処方が可能です。いずれも自費診療となります。

ED治療薬 費用(1錠あたり)

バルデナフィル錠10mg(自費診療・税込)
1,450円
バルデナフィル錠20mg(自費診療・税込)
1,600円
タダラフィル錠10mg(自費診療・税込)
1,050円
タダラフィル錠20mg(自費診療・税込)
1,250円

※オンライン診療の場合、別途500円配送費がかかります
※オンライン診療はデジスマアプリの登録とクレジットカードの登録が必要となります。