東京都新宿区四谷のルキナ新宿四谷クリニックです。
このような疑問をお持ちではありませんか?
「ミラドライの効果は3年後でも続くの?」
「ミラドライ治療は、ワキ汗やワキガが再発すると聞いたけど本当?」
こうした疑問をお持ちの方に向けて、本記事では「ミラドライの治療効果が3年後まで続くかどうか」について解説します。
ミラドライの原理や臨床研究による効果、また懸念される再発の原因や対策まで特集します。
ぜひご参考ください。
ミラドライの原理
ミラドライは、ワキ汗(腋窩多汗症)やワキガ(腋臭症)を治療する医療機器です。
国内では、重度の原発性腋窩多汗症の治療を目的に、厚生労働省から薬事承認を受けています。米国では、腋窩多汗症、腋臭症、さらに減毛の適応で承認されています。
ミラドライは、マイクロ波を使用して汗腺を熱で焼灼・凝固し、汗腺の活動を停止させます。
マイクロ波は、物体内に含まれる水分子を振動させることで熱を発生させる仕組みで、原理は電子レンジと同様です。この原理を利用し、ミラドライはマイクロ波を用いて皮膚内で水分を多く含む汗腺に熱を発生させることで、汗腺が存在する領域を焼灼・凝固し、汗腺を破壊します。
ミラドライによって焼灼・凝固された汗腺は活動を停止し、その機能が回復することは基本的にありません。そのため、この原理からミラドライは半永久的な効果が期待できます。
ミラドライ治療3年後の効果
ミラドライは1回の照射により、70~80%程度の汗腺の焼灼・凝固が可能と考えられています。
一方、皮膚を切開する手術(剪除法、皮弁法、超音波メス剪除法など)では、約90%の汗腺が除去可能とされています。100%の汗腺を除去するには、皮膚を完全にはぎ取る以外の方法はありません。
そのため、ミラドライは手術療法と比較しても遜色のない効果が期待できる治療法です。
実際に、ワキ汗を対象としたミラドライの治療効果に関する研究では、治療1年後でも81.7%の発汗減少が継続していました。同じ試験で検証されたワキガに対する効果についても、治療直後から被験者の80%が臭いを気にしなくなり、2年後も89%の方に効果が持続することが確認されています 1)。
この臨床試験では、ミラドライのワキガに対する効果が治療2年後においても継続していることが確認されています。この結果と先ほどご紹介したミラドライの原理を考慮すると、その効果が治療3年後に減退することは考えにくく、治療3年後においてもミラドライは高い効果が期待できると考えられます。
※参考文献
1) Hong, H. C. H., Lupin, M., & O’Shaughnessy, K. F. Clinical evaluation of a microwave device for treating axillary hyperhidrosis. Dermatologic Surgery , 38(5), 728-735, 2012
ミラドライ治療後のワキ汗、ワキガの再発について
ミラドライの治療を受けた方の中には、時間が経過するにつれて「以前より汗は減ったが、少し出るようになった」「ワキの臭いを少し感じるようになった」と感じる方がいらっしゃいます。
臨床研究で高い効果が認められ、原理的にも半永久的な効果が期待できるミラドライで、なぜこのような事例が起こるのでしょうか?
その理由として挙げられるのは、ミラドライによって完全に破壊されなかった汗腺が、時間の経過とともにダメージから回復し、再び活動を始めることです。
先ほどもご紹介したように、ミラドライの1回の照射で約70~80%の汗腺が破壊できますが、残りの約20~30%の汗腺はどうしても生き残ってしまいます。施術直後はこれらの汗腺もダメージを受けて一時的に発汗が止まりますが、時間が経つにつれて回復し、再び発汗が始まることがあります。
このように、ミラドライ治療後にワキ汗やワキガが再発するのは、1回の照射では約20~30%の汗腺が生き残るため、ある意味では自然な現象と言えます。
さらに、その他の再発の原因としては、施術者の経験不足や、照射範囲が狭かったり、照射出力が不足していたりする事例も挙げられます。
ミラドライで効果を得るためのポイント
ミラドライ治療後の再発を防ぎ、治療3年後も効果が持続するためのポイントは、ミラドライの効果を最大限に引き出す施術を受けることです。
その具体的な方法として、ミラドライの「広範囲+ダブル照射」が挙げられます。
ミラドライの「広範囲+ダブル照射」は、上腕からワキの下、胸の横側までの発汗量の減少と、臭いの改善を実感できる非常に満足度の高い治療です。国内で行われたワキ汗やワキの臭いに対するミラドライのダブル照射の研究では、汗腺の破壊率がシングル照射の73.2%に対し、ダブル照射では92.2%と、シングル照射よりも大幅に高い効果が示されています 2)。
(シングル照射とダブル照射のどちらにおいても、表皮や神経の損傷は確認されませんでした。)
また、「ミラドライ公式認定医」が在籍しているなど、治療経験が豊富なクリニックを選ぶことも重要なポイントです。
このような基準を設けて治療先を選ぶことで、ミラドライの効果を最大限に引き出す施術を受けられ、治療3年後も効果がしっかりと持続することが期待できると考えられます。
関連ページ
※参考文献
2) Pathological Changes in Axillary Hyperhidrosis and Axillary Osmidrosis Induced by Microwave Treatment: Comparison of Single‐ and Double‐Pass Irradiation. Lasers in Surgery and Medicine 2021
まとめ
本記事では「ミラドライの治療効果が3年後まで続くかどうか」をテーマに、ミラドライの原理や臨床研究による効果、懸念される再発の原因や対策について特集しました。
ミラドライは、一部の事例から再発リスクが懸念されていますが、「広範囲+ダブル照射」など効果を最大限に引き出す施術を受けることで、治療3年後でも効果がしっかりと持続することが期待できます。
今回ご紹介した内容が、ご参考になれば幸いです。
ミラドライはルキナ新宿四谷クリニック
東京都新宿区四谷のルキナ新宿四谷クリニックでは、ワキ汗やワキガにお悩みの患者さまに対して、ミラドライ治療を行っています。
当院のミラドライ治療では、施術後のワキ汗やワキガの再発を防ぎ、1回の施術で満足いただける結果を得るために、「最大出力の広範囲ダブル照射」を行っています。また、ミラドライの施術は、ミラドライ公式認定医である外科専門医や形成外科専門医が担当します。
ミラドライ治療をご検討中の方には、LINE公式アカウントでの無料相談も承っております。
お気軽にご相談ください。
ミラドライに関する補足情報
・治療内容:重度の腋窩多汗症のミラドライ治療(自由診療)
・治療期間及び回数:1回
・治療費用(税込):148,000円〜278,000円
・主なリスクや副作用:治療部位の腫れ・痛み・色素沈着
著者情報
2023年2月1日に開院した東京都新宿区四谷の美容外科・内科を標榜するクリニック。
当院では外科専門医、形成外科専門医が、長年の診療経験に基づいた「安全な医療」を「適正な料金」で提供しています。
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