ワキ汗・ワキガ

子どものワキガ治療について

東京都新宿区四谷のルキナ新宿四谷クリニックです。

当クリニックでは、成人だけでなく子どものワキガの治療も行っています。

この記事では、「子どものワキガ治療」について特集します

子供にとってワキガは深刻な問題

子どもの成長過程において、体臭の問題に直面することがあります。特に、ワキガは多感で感受性の強い子どもにとって、大きな問題となることがあります。

当クリニックを受診する子どもの患者さんの中には、「ワキガが原因でいじめの対象になることを心配している」という声をしばしば耳にします。

子どもにおけるワキガの問題は、深刻な心理的ストレスを引き起こし、学業や社会生活に影響を及ぼす可能性があります。

ワキガの原因となるアポクリン汗腺

汗腺には、エクリン汗腺(無味無臭の汗を出す)とアポクリン汗腺(タンパク質や脂質を含む汗を出す)の2種類が存在します。その中でも、ワキガは「アポクリン汗腺」から分泌される汗が原因となります。

どちらの汗腺から出る汗も本来は無臭ですが、アポクリン汗腺から分泌された汗に含まれるタンパク質や脂質が皮膚の常在菌によって分解されることで、ワキガ特有の強い臭いが発生します。

エクリン汗腺とアポクリン汗腺

子どものワキガは思春期に発症

ワキガの原因となるアポクリン汗腺の活動は、男性ホルモンによって活性化されます。一般に、男性ホルモンは男性だけが分泌すると思われがちですが、実際には女性も男性ホルモンを分泌しています(同様に、女性ホルモンも男性から分泌されています)。

男性ホルモンの分泌量は、男女ともに思春期、すなわち第二次性徴が始まる時期(男子では10歳から13歳、女子では8歳から12歳頃)から20代にかけて増加します。

このような理由から、アポクリン汗腺の活動が活発化する思春期にワキガの症状を発症する子どもが多くなっています。

子どものワキガへの対策

子どものワキガ対策としては、基本的な衛生管理がまず重要です。

毎日のシャワーで汗や皮脂を洗い流し、脇の下を清潔に保つことが細菌の増殖を抑制します。また、アルミニウムを含む制汗剤の使用も効果的です。これにより汗腺が一時的に塞がれ、汗の量を減少させ、体臭の改善が期待できます。

さらに、食生活の改善も重要です。

体臭を悪化させる可能性がある食品、例えば動物性脂肪、揚げ物、ジャンクフード、ニンニクなどは極力控えるべきです。代わりに、バランスの良い食事を心掛け、フレッシュな果物や野菜を多く摂取することが推奨されます。

子どものワキガ治療

ルキナ新宿四谷クリニック 受付

基本的な衛生管理を行なっても症状が改善されない、また症状が重度である場合、医療的な介入が必要となります。

子供のワキガ治療においては、成人のワキガ治療で行われる外科的治療はおすすめできません。皮膚を切開して行う剪除法や吸引法は、傷跡やダウンタイムが気になる方も多く、医師側にも子供に対する手術の実施やその後のケアについての懸念があります。

そこで、効果的な治療法として「ミラドライ治療」が挙げられます。

ミラドライ治療はダウンタイムが少なく、手術直後から通常の生活に戻ることができます(ただし、数日間は激しい運動を控える必要がある)。メスを使用しないため、日帰りでの治療が可能であり、第二次性徴が始まる頃(12歳前後)から受けられます。

子どものミラドライ治療における注意点としては、成長期に施術を受けた場合、新たな汗腺が発達しワキガが再発する可能性があることです。そのため、第二次性徴が完了する頃(20歳前後)に再施術を検討することが推奨されます。

ルキナ新宿四谷クリニックでは、子どものワキガ治療に対して、ミラドライ治療に加えてボトックス治療や外用薬を用いた治療を提供しています。外科専門医や形成外科専門医の資格を持つ医師が、患者さん一人ひとりの状態を丁寧に診察し、それぞれに最適な治療方法を提案しています。

子どものワキガでお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。


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