ミラドライ施術後の再発を防ぐ広範囲ダブル照射！

2023.08.02
2024.02.01

東京都新宿区四谷のルキナ新宿四谷クリニックです。

当クリニックでは、ミラドライ公式認定医がミラドライの「最大出力の広範囲ダブル照射」を用いてワキ汗・ワキガの治療を行っています。

この記事では、「ミラドライ施術後のワキ汗・ワキガの再発の原因と対策」について特集します。

ミラドライとは

まず初めに、「ミラドライとは」についてご紹介します。

ミラドライは、ワキ汗・ワキガを改善する医療機器です。

国内では、重度の原発性腋窩多汗症（ワキ汗）を治療することを目的に、厚生労働省より薬事承認を受けています。米国では、腋窩多汗症（ワキ汗）・腋臭症（ワキガ）・減毛の適応で承認取得しています。

ミラドライは、マイクロ波を用いて汗腺（エクリン汗腺・アポクリン汗腺）の存在する部分にヒートゾーンを形成し、その熱によって汗腺を焼灼・凝固させます。ミラドライの1回の照射で、汗腺の約70～80％を焼き、凝固させることが可能とされます。また、その治療効果は、半永久的に持続するとされています。

ミラドライは、従来の手術による治療と比較して傷跡を残さないため、非侵襲的な治療法です。また、治療による回復期間（ダウンタイム）が必要ないため、効果的な治療法とされます。

ミラドライ施術後のワキ汗・ワキガの再発について

ここからは、本記事のテーマである「ミラドライ施術後のワキ汗・ワキガの再発の原因と対策」についてご紹介していきます。

ミラドライのマイクロ波により、焼灼・凝固されたワキの汗腺は基本的に機能を取り戻すことはありません。そのため、原理的にはミラドライの施術後にワキ汗やワキガの臭いが施術前の状態に戻ることはありません。

しかし、ミラドライ施術後数か月経過してから「ワキ汗が再び出るようになった」、「ワキガの臭いを感じる」という方が一部いらっしゃいます。そのような方は、ミラドライ施術後にワキ汗・ワキガが再発したと感じます。

このミラドライ施術後のワキ汗・ワキガの再発の原因ですが、ミラドライによって完全に破壊できなかった汗腺が、ダメージから回復し再活動することです。ミラドライの施術では、1回の照射で約70～80％の汗腺を破壊できますが、残りの約20～30％の汗腺は生き残ります。

施術直後は、生き残ったこれらの汗腺もダメージを受けて一時的に発汗が停止します。しかし、時間が経つにつれてこれらの汗腺は徐々に回復し、発汗機能が再び現れます。

つまり、ミラドライによって完全に破壊できなかった一部の汗腺が徐々に回復し、発汗機能が再び現れることにより、ミラドライ施術後にワキ汗・ワキガが再発すると感じる方がいらっしゃるというわけです。

ミラドライ施術後のワキ汗・ワキガの再発を防ぐ方法

ミラドライ施術後のワキ汗・ワキガの再発の原因は、ミラドライによって完全に破壊できなかった汗腺がダメージから回復し、再活動することです。しかし、この現象はミラドライの1回の照射では、どうしても約20～30％の汗腺が生き残ってしまうため、避けられない自然な現象と言えます。

そのため当院では、「最大出力の広範囲ダブル照射」のミラドライ施術を対策として行っています。

最大出力の広範囲ダブル照射でワキ汗・ワキガの再発を防ぐ

当院で行うミラドライの「最大出力での広範囲ダブル照射」は、上腕からワキの下、胸の横側までの発汗量の減少と、臭いの改善を実感できる非常に満足度の高い治療です。

国内で行われたワキ汗、ワキの臭いに対するミラドライのダブル照射に関する研究では、汗腺の破壊率がシングル照射の73.2%に対し、ダブル照射は92.2%と、大幅に高い効果が示されています。また、シングル照射とダブル照射のどちらにおいても、表皮や神経の損傷は認められませんでした。（研究報告1）

この研究結果から、ダブル照射はシングル照射と比較して、表皮や神経への損傷を増加させることなく、より効果的に汗や臭いの原因となる汗腺を破壊することが示されています。

※研究報告1
Hong, H. C. H., Lupin, M., & O’Shaughnessy, K. F. Clinical evaluation of a microwave device for treating axillary hyperhidrosis. Dermatologic Surgery , 38(5), 728-735, 2012

当クリニックでは、臨床研究によりその高い効果が明らかになったダブル照射を「最大出力の広範囲ダブル照射」として一段階進化させて実施しています。

ミラドライの「最大出力の広範囲ダブル照射」で汗腺の破壊率を高めることで、施術後のワキ汗・ワキガの再発を防ぐことが可能です。