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ミラドライ

ミラドライの5年後の効果は?10年後の見通しと汗・においが戻る理由を医師が解説

東京都新宿区四谷のルキナ新宿四谷クリニックです。当院では、ミラドライ公式認定医が、広範囲ダブル照射によるワキ汗・ワキガに対するミラドライ治療を行っています。

ミラドライを検討されている方から、「効果は5年後も続きますか?」「10年後はどうなりますか?」「何年かたって、汗やにおいが戻ることはありますか?」といったご質問をよくいただきます。

ミラドライは、マイクロ波の熱で汗腺に作用する治療で、長期的な効果が期待できます。一方で、施術から時間がたってから「汗やにおいが戻ってきた」と感じる方がいらっしゃるのも事実です。

この記事では、1年後・3年後の経過を追った研究をもとに、ミラドライの効果が5年後、10年後にどうなるのかを解説します。

この記事の監修者

ミラドライの効果は5年後も続く?

結論から言うと、ミラドライの効果は5年後も続くことが期待できます。ミラドライの熱で処理された汗腺は、再び元通りに再生することはないとされているためです。

ただし、5年後にどの程度の状態を保てているかには個人差があります。その差を生む大きな要因が、最初の治療でどれだけの汗腺に作用できたかです。

熱で処理された汗腺は再生しないとされている

ミラドライは、ワキの皮膚の上からマイクロ波を照射し、汗腺が集まる層に熱を加える治療です。汗の原因となるエクリン汗腺と、ワキガのにおいの原因となるアポクリン汗腺の両方に作用します。

熱で処理された汗腺は、時間がたっても元通りに再生することはないとされています。制汗剤やボトックス注射のように、一定の期間で効果が切れる治療とは異なり、長期的な効果が期待できるのはこのためです。

5年後の状態を左右するのは「最初の治療でどれだけ焼け残りを減らせたか」

ミラドライは皮膚の上から照射する治療のため、1回の治療ですべての汗腺に均一に熱を加えられるわけではありません。照射の範囲や回数によっては、十分に熱が加わらずに残る汗腺、いわゆる「焼け残り」が生じます。

焼け残った汗腺は、その後も汗やにおいを出し続けます。そのため5年後の状態は、最初の治療でどれだけ焼け残りを少なくできたかに大きく左右されます。

当院では、5年後に汗やにおいが気になる場合も、一度なくなった汗腺が戻ってきたのではなく、最初の治療で残った汗腺が働いていると考えています。詳しくは、後半の「5年後に『汗やにおいが戻った』と感じる理由」で解説します。

研究でわかっている効果の持続期間

ミラドライの効果がどのくらい続くのかについては、海外で治療後の経過を追った研究が報告されています。ここでは、同じ研究グループが同じ患者を対象に、治療の1年後と3年後の経過を調べた2つの研究をご紹介します。

1年後:9割近くが「汗が気にならない」または「許容できる」状態に

スウェーデンで行われた研究では、重度の腋窩多汗症の患者103名に、3か月以内の間隔で1〜2回のマイクロ波治療を行い、初回治療から約1年後に経過を調べています。

その結果、多汗症の重症度スケール(HDSS)が2以下になった方の割合は88.2%でした 1)。HDSSの2以下とは、「発汗が気にならない」または「発汗は許容できる」状態を指します。生活の質や、不安・抑うつの程度を評価する指標でも改善がみられ、重篤な副作用は認められませんでした。

3年後:改善した状態が維持されていた

同じ研究グループは、初回治療から3年以上が経過した時点で、同じ患者を対象に追跡調査を行っています。調査票を送付した87名のうち、回答が得られた45名についての結果です。

HDSSは治療前の中央値3から3年後には中央値2へ、生活の質を評価する指標は中央値26から6へと、いずれも改善が維持されていました。45名中39名(86.6%)が、HDSS 2以下の状態を保っていました 2)。

5年・10年の長期データはまだ限られている

現時点では、5年、10年といった単位でミラドライの経過を追った研究報告は限られています。そのため、「5年後も○%の方に効果が続いている」といった数値で示すことはできません。

ただし、熱で処理された汗腺は再生しないとされていることに加えて、3年後の時点でも改善が維持されていたという報告があります。これらを踏まえると、5年後も効果が続くことは期待できると考えられます。

時期ごとの経過については「ミラドライの1年後の治療効果を解説!効果を得るためのポイント!」「ミラドライ3年後の治療効果は?公式認定医がわかりやすく解説!」でも解説しています。

ミラドライの10年後はどうなる?

10年後についても、基本的な考え方は5年後と同じです。熱で処理された汗腺は再生しないとされているため、治療で作用した汗腺が10年後に戻ってくることはないと考えられます。

成長期を終えた後、汗腺が新たに増えることは基本的にない

汗腺の数は、成長期を終えた後に新たに増えていくことは基本的にありません。そのため、大人になってからミラドライを受けた場合、治療で減った汗腺が年月とともに増えて元の状態に戻るということは考えにくいといえます。

一方、ワキガのにおいの原因となるアポクリン汗腺は、思春期に発達して働きが活発になります。成長期の途中で治療を受けた場合の考え方は、次の章で詳しくご説明します。

年齢や生活の変化で、汗やにおいの感じ方が変わることはある

10年という期間には、年齢を重ねることに加えて、体重の増減や生活習慣の変化なども起こり得ます。汗の量やにおいの感じ方は、治療の効果とは別に、こうした体の状態や環境によっても変わります。

そのため、10年後の状態は治療だけで決まるものではありません。ただ、治療で作用した汗腺が戻らないという点は、年月がたっても変わらないと考えられます。

5年後に「汗やにおいが戻った」と感じる理由

ミラドライの効果は長く続くことが期待できる一方で、施術から年月がたって「汗やにおいが戻ってきた」と感じる方もいらっしゃいます。その主な理由は、次の3つです。

最初の照射で焼け残った汗腺が働いている

最も多いのは、最初の治療で焼け残った汗腺が働いているケースです。

照射直後は、焼け残った汗腺も熱の影響を受けて、一時的に働きが低下します。そのため治療後しばらくは、汗もにおいも大きく減ったように感じられます。しかし時間がたち、その汗腺が働きを取り戻すと、汗やにおいが戻ってきたように感じることがあります。

これは「再発」というより、最初の治療で作用しきれなかった汗腺によるものと考えられます。だからこそ、1回の治療でどれだけ焼け残りを少なくできるかが重要になります。

成長期の途中で治療を受けた場合

ワキガのにおいの原因となるアポクリン汗腺は、思春期に発達して働きが活発になります。成長期の途中では、アポクリン汗腺がまだ十分に発達していないことがあります。

この時期に治療を受けた場合、治療の時点ではまだ小さかった汗腺が、その後の成長とともに発達し、においを感じるようになることがあります。汗腺の数が新たに増えるわけではありませんが、成長期に治療を検討する場合は、こうした可能性も踏まえて時期を相談することが大切です。

体の変化やワキ以外のにおいの影響

体重の増加や、妊娠・出産、更年期などによるホルモンバランスの変化によって、汗の量や体のにおいが変わることがあります。こうした変化によって、ワキの汗やにおいが以前より気になるように感じる場合もあります。

また、年齢とともに気になりやすくなる体のにおいには、皮脂に由来するものなど、ワキの汗腺とは別の原因によるものもあります。ワキ以外のにおいの変化を、「ワキガが戻った」と感じてしまうケースもあるため、気になる場合は自己判断せず、医師にご相談ください。

ミラドライ後の再発リスクについては「ミラドライ治療後の再発リスクとは?知っておくべき原因と対策」でも解説しています。

5年後も効果を実感するために、治療前に確認したいこと

ここまで見てきたように、5年後、10年後の状態は、最初の治療でどれだけ焼け残りを少なくできたかに大きく左右されます。長く効果を実感するためには、治療を受ける前の確認が大切です。

照射の範囲と回数を確認する

ミラドライは、同じ機器を使っていても、クリニックによって照射の範囲や回数が異なります。汗腺はワキの中心だけでなく周囲にも広がっていることがあり、照射の範囲が狭いと、範囲の外にある汗腺は治療されずに残ります。

照射の回数については、マイクロ波治療で1回照射と2回照射を病理学的に比較した研究があります。同じ部位に2回照射するダブル照射のほうが、1回の照射に比べて汗腺への作用が大きいことが示されています。また、表皮や神経への損傷は、どちらの照射方法でも認められませんでした 3)。

カウンセリングでは、料金だけでなく、どの範囲に何回照射するのかを確認しておきましょう。

ダブル照射とシングル照射の違いについては「ミラドライのダブル照射とシングルの違い|縦・横2方向で照射する理由」で詳しく解説しています。

症状の程度に合った治療を選ぶ

汗腺の量や分布には個人差があり、症状が重い方ほど、1回の治療では十分な変化を得にくい傾向があります。症状が重い場合は、追加の照射が必要になる可能性も含めて、事前に説明を受けておくと安心です。

また、においの程度や希望によっては、ミラドライ以外の治療が選択肢になることもあります。自分の症状に合った治療方法を医師と相談したうえで選ぶことが、長期的な満足につながります。

効果が薄れたと感じたときの対処法

施術から年月がたって汗やにおいが気になってきた場合は、まず施術を受けた医療機関で診察を受けることをおすすめします。焼け残った汗腺によるものか、体の変化など別の原因によるものかによって、適した対処法が変わるためです。

2回目のミラドライ

焼け残った汗腺が原因と考えられる場合は、2回目のミラドライを検討します。残っている汗腺に改めて熱を加えることで、汗やにおいの改善を目指せることがあります。

2回目の治療を行うかどうかと時期は、診察で経過を確認したうえで医師がご提案します。当院で1回目のミラドライを受けられた方は、2回目以降の施術を148,000円(税込)でお受けいただけます。

ボトックス注射・外用薬・手術という選択肢

ミラドライ以外の方法を選ぶこともできます。

  • ボトックス注射:汗を出す神経の働きを抑える治療です。効果は数か月程度のため、続けるには繰り返しの注射が必要です。
  • 外用薬:塗り薬で汗を抑える方法です。使用している間のみ効果が続きます。
  • 手術(剪除法など):皮膚を切開して汗腺を取り除く方法です。傷跡が残ることや、術後に安静が必要になることがあります。

ボトックス注射と外用薬は、主に汗を抑えるための治療です。においの悩みが中心の場合や、汗とにおいの両方が気になる場合は、症状に合わせて治療方法を医師と相談しましょう。

ルキナ新宿四谷クリニックの広範囲ダブル照射

当院では、5年後、10年後も効果を実感していただけるよう、「1回の治療で、焼け残る汗腺をできるだけ少なくすること」を大切にしています。

縦・横の2方向から照射し、焼け残りを少なくする

当院の「広範囲ダブル照射」では、同じ範囲に対し、1回目は縦方向、2回目は横方向から照射します。方向を変えて2回照射することで、1回目で熱が十分に加わらなかった部分にも2回目の照射を重ね、照射のムラや焼け残りをできるだけ少なくすることを目的としています。

2回目の照射には、当院で作成した横方向用のテンプレートを使用し、必要に応じてテンプレートの外側にも照射を追加します。1回目・2回目ともにエネルギーレベル5で照射し、照射数は両ワキで160〜220照射程度です。

最初の1回で、できる限り高い効果を目指す

ミラドライは局所麻酔が必要な治療で、施術後には腫れや内出血、痛みなどを伴います。治療を繰り返せば、そのたびに麻酔やダウンタイムの負担がかかります。

患者様の負担を考え、当院では最初の1回でできる限り高い効果を目指しています。施術はミラドライ公式認定医の医師が担当します。

なお、すべての患者様にダブル照射が必要なわけではありません。「通常照射」「広範囲シングル照射」「広範囲ダブル照射」の3つのプランについて、費用や施術時間、ご希望の効果などを含めてそれぞれの特徴をご説明し、そのうえで治療方法を選んでいただいています。

各プランの料金や照射範囲の違いは「ミラドライ治療のページ」をご覧ください。

まとめ|ミラドライの効果は5年後も期待できる

ミラドライの熱で処理された汗腺は再生しないとされているため、効果は5年後、10年後も続くことが期待できます。この記事のポイントは次のとおりです。

  • 熱で処理された汗腺は再生しないとされ、成長期を終えた後に汗腺が新たに増えることも基本的にない
  • 研究では、1年後にHDSS 2以下となった方が88.2%、3年後も改善が維持されていたと報告されている
  • 5年、10年といった単位で経過を追った研究報告は、まだ限られている
  • 年月がたって汗やにおいが戻ったと感じる主な原因は、最初の治療で焼け残った汗腺
  • 長く効果を実感するためには、照射の範囲と回数を治療前に確認することが大切

5年後、10年後の状態を大きく左右するのは、最初の治療です。治療を受ける前に、照射方法や追加照射の可能性について、医師から十分に説明を受けておきましょう。

ミラドライならルキナ新宿四谷クリニック

東京都新宿区四谷のルキナ新宿四谷クリニックでは、ワキ汗やワキガにお悩みの患者様に対して、ミラドライ治療を行っています。

当院では、5年後、10年後も効果を実感していただけるよう、1回の施術で汗腺の焼け残りをできるだけ少なくすることを目指し、「広範囲ダブル照射」を行っています。施術はミラドライ公式認定医の医師が担当します。

カウンセリングでは、照射方法ごとの特徴や費用に加えて、治療で期待できる効果の範囲やリスク、2回目の治療についても丁寧にご説明しています。

「効果がどのくらい続くのか不安」「自分の症状にどの照射方法が合うか知りたい」という方には、LINE公式アカウントでの無料相談も承っております。お気軽にご相談ください。

参考文献

1) Pissa M, Hashem H, Shayesteh A, Wrisley A, Micu E. Evaluation of Quality of Life, Anxiety, and Depression in Patients with Primary Axillary Hyperhidrosis Undergoing Treatment with a Microwave Device: One-year Follow-up. Acta Derm Venereol. 2024;104:adv40543.
2) Micu E, Fragkou Dragka M, Shayesteh A. Three-Year Results Following Microwave Therapy in Patients with Severe Primary Axillary Hyperhidrosis. Aesthetic Plast Surg. 2026;50(5):2006-2011.
3) Hatano T, et al. Pathological Changes in Axillary Hyperhidrosis and Axillary Osmidrosis Induced by Microwave Treatment: Comparison of Single- and Double-Pass Irradiation. Lasers Surg Med. 2021.

ミラドライに関する補足情報

・治療内容:重度の腋窩多汗症のミラドライ治療(自由診療) 
・治療期間及び回数:1回 
・治療費用(税込):148,000円〜278,000円 
・主なリスクや副作用:治療部位の腫れ・痛み・内出血・一時的な感覚の変化・色素沈着

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