東京都新宿区四谷の「ルキナ新宿四谷クリニック」です。
このようなお悩みや疑問はありませんか?
「ワキガって何歳くらいから発症するの?」
「子どもの汗の臭いが気になるけど、これってワキガ?」
ワキガの発症年齢や原因について気になる方は多いのではないでしょうか。特に思春期のお子さまなど、体質の変化を感じた際に「これってワキガなの?」と不安になることもあるかと思います。
本記事では、ワキガが発症しやすい年齢、その原因やメカニズムを解説します。さらに、ワキガになりやすい人の特徴や治療法についてもご紹介します。ぜひご参考ください。
ワキガは何歳から起こりやすい?
ワキガ(腋臭症:えきしゅうしょう)とは、腋から特有の臭いを発する状態を指します。ワキガの臭いはスパイシーな香りや硫黄のような臭いが特徴で、この症状に悩む方も少なくありません。
ここでは、ワキガが何歳から起こりやすいのかについて解説します。
ワキガは思春期に起こりやすい
ワキガは、10〜15歳ごろの思春期に特に起こりやすいとされています。これは、汗腺の一種である「アポクリン汗腺」が関与しているためです。
アポクリン汗腺から分泌される汗は無臭ですが、体表面に存在する常在菌によって分解されることで、ワキガ特有の臭いが発生します。このアポクリン汗腺は思春期に発達し始め、汗の分泌も活発になるため、思春期はワキガが発症しやすい時期といえます。
成人以降に起こる場合も
ワキガは思春期だけでなく、成人以降に症状が現れる場合もあります。
アポクリン汗腺の発達は思春期を過ぎると落ち着く傾向がありますが、20〜30代以降にホルモンバランスの乱れや生活習慣の変化が原因で、アポクリン汗腺が活発化することがあります。その結果、成人になってからワキガの症状が現れるケースも見られます。
ワキガになりやすい人の特徴
ワキガになりやすい方には、どのような特徴があるのでしょうか。
ここでは、具体的な特徴について詳しく解説します。
親がワキガ
ワキガになりやすい方の特徴の1つに、両親がワキガであることが挙げられます。ワキガは遺伝的な要因が強い病気であり、両親のどちらかがワキガである場合、その子どもが発症する可能性が高まります。
一方で、両親がワキガではない場合、子どもが発症する可能性は低いとされています。ただし、ワキガは後天的に発症する場合もあるため、遺伝以外の要因も考慮することが大切です。
耳垢が湿っている
耳垢が湿っているかどうかも、ワキガを判断する重要な指標の1つです。ワキガの原因となるアポクリン汗腺は、腋だけでなく耳の中にも多く分布しています。そのため、アポクリン汗腺が発達している場合は、耳垢が湿りやすくなります。
ワキガかどうか気になる方は、耳垢がどのような状態なのかを確認してみましょう。
生活習慣が乱れている
生活習慣の乱れもワキガが悪化する要因の1つです。
アポクリン汗腺から分泌される汗には、水分だけでなくたんぱく質や脂質などの成分が含まれています。特に、肉類や脂っこい食べ物を多く摂取する食生活が続くと、アポクリン汗腺が活発化し、ワキガの症状が悪化する恐れがあります。また、過度な飲酒や喫煙習慣も発汗を促進させ、体臭を悪化させる原因となるため注意が必要です。
ワキガの症状を防ぐためには、バランスの良い食事や規則正しい生活を心がけることが大切です。
ワキガを治療する方法
ワキガの治療方法はさまざまで、子どもでも受けられるものも多くあります。
ここでは、ワキガに対する治療方法について解説します。
外用薬
ワキガの治療の1つに、外用薬の使用があげられます。ワキガで使用される外用薬としては、「エロックゲル」や「ラピフォートワイプ」が代表的です。どちらも塗り薬であり、腋に塗布することで交感神経に働きかけて、発汗を抑える作用があるとされています。
原発性腋窩多汗症(ワキの多汗症)の場合、エロックゲルは12歳以上、ラピフォーとワイプは9歳以上の方から保険適用で処方可能です。外用薬による治療は、手術と比べて身体への負担が少なく、若い方でも選択しやすい方法といえます。
ボトックス注射
「ボトックス(ボツリヌス菌毒素)」という薬剤を腋に注射することで、神経の働きを抑制し、汗の分泌を抑える治療法です。ボトックスの作用によって汗の分泌を抑えることで、ワキガや重度の多汗症の症状の改善が期待できます。
この効果は3〜6か月ほど持続するため、年に数回の治療で症状のコントロールが可能です。定期的な通院は必要ですが、施術時間は5〜10分程度と短いのがメリットです。ボトックス注射は、15歳以上の方であれば保険適用で受けられます。
手術(剪除法・皮弁法)
手術によってアポクリン汗腺を直接除去することで、根本的な改善が期待できます。ワキガに対する手術で行われる代表的な方法として、「剪除法(せんじょほう)」があげられます(皮弁法とも呼ばれます)。
この手術は、局所麻酔下で腋の皮膚を切開し、アポクリン汗腺を直接除去する方法です。手術後は創部を圧迫固定し、皮膚と皮下組織を癒着させるため、1週間程度は動きを制限する必要があります。
ワキガの根本的な改善が期待できる方法ですが、手術を行うタイミングには注意が必要です。10代のうちに手術をすると、その後に新しいアポクリン汗腺が発達、成長する可能性があります。そのため、20代以降での治療が推奨されています。
ミラドライ
ミラドライとは、「マイクロ波」という特殊な電波を使用する治療機器です。マイクロ波を腋に照射することで、アポクリン汗腺を熱により、焼灼・凝固し、汗の分泌を抑える効果が期待できます。手術と同様にワキガやワキ汗の根治治療が可能で、なおかつ切開が不要なため、画期的なワキガ・ワキ汗治療法として近年注目を集めています。
ただし、保険適用外のため、治療は全額自己負担となります。その点には注意が必要です。
まとめ
本記事では、ワキガが発症しやすい年齢、ワキガになりやすい人の特徴や治療法についてもご紹介しました。
ワキガは、アポクリン汗腺が成長する思春期(10〜15歳ごろ)に特に発症しやすい病気です。また、成人後もホルモンバランスや生活習慣の乱れにより症状が現れることがあります。ワキガになりやすい方の特徴として、遺伝的な要因や耳垢が湿っている体質が挙げられます。また、生活習慣が乱れると臭いが悪化する可能性があります。
治療法には、外用薬、ボトックス注射、手術、ミラドライなどがあり、症状や年齢に応じた治療が選択されます。予防や対策が難しい場合は、専門のクリニックで治療を検討することをおすすめします。ルキナ新宿四谷クリニックでは、ワキ汗やワキガに対する専門的な治療を提供しています。お気軽にご相談ください。
ワキガ治療ならルキナ新宿四谷クリニック
東京都新宿区のルキナ新宿四谷クリニックでは、ミラドライ、ボトックス、外用薬などを用いたワキガ治療を提供しています。当院では、外科専門医や形成外科専門医の資格を持つ医師が、患者さま一人ひとりの状態を丁寧に診察し、それぞれに最適な治療方法を提案いたします。
ワキガでお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。
著者情報
2023年2月1日に開院した東京都新宿区四谷の美容外科・内科を標榜するクリニック。
当院では外科専門医、形成外科専門医が、長年の診療経験に基づいた「安全な医療」を「適正な料金」で提供しています。
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