当院では、ミラドライの「広範囲ダブル照射」を行う際、1回目を縦方向、2回目を横方向に照射しています。
「ダブル照射」といっても、その方法はクリニックによってさまざまです。同じテンプレートの位置でそのまま2周照射する方法や、2回目を少しずらして照射する方法など、いくつかの方法があります。
当院でも以前は、同じテンプレートを2周する方法や、テンプレートを少しずらして2周する方法など、さまざまな照射方法を行ってきました。その中で、現在の「縦→横」の照射方法に変更したのは約3年前です。
この記事の監修者

医学博士、日本外科学会 外科専門医、日本消化器外科学会 消化器外科専門医、日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
北里大学医学部を卒業後、自治医科大学 消化器一般移植外科 講師、四谷メディカルキューブ 外科・内視鏡外科などを経て現職。外科医として、幅広い治療に従事する中で、患者様一人ひとりが抱える身体的な悩みや生活の質に向き合う医療の重要性を実感。「身体的な悩みを解消し、患者様が前向きで豊かな人生を歩んでほしい」という想いのもと、ルキナ新宿四谷クリニックを開院。
なぜ「縦→横」に照射するのか
ミラドライでは、テンプレートに沿って一定の間隔で照射していきます。ただし、人の腋は完全な平面ではありません。腋の形や皮膚の伸び方、腕の位置などによって、わずかな照射の重なりや隙間が生じる可能性があります。
同じ方向のまま2回照射すると、1回目と2回目で照射位置が似やすく、同じ部分にはしっかり照射される一方で、わずかな照射の隙間がそのまま残ってしまう可能性があります。
そこで当院では、1回目を通常の縦方向で照射したあと、2回目は横方向から照射しています。横方向の照射には、通常のテンプレートを単純に回転させるのではなく、当院で作成した横照射用のオリジナルテンプレートを使用しています。
縦方向と横方向で照射位置の重なり方を変えることで、1回目の照射の間を2回目で補いやすくし、できるだけ照射ムラを少なくすることが目的です。
当院では、これまでさまざまなダブル照射の方法を行ってきましたが、「縦→横」の方法に変更してから、照射漏れと思われる部分が少なくなり、治療後に一部だけ汗やにおいが気になるケースも少なくなったと感じています。
そのため現在は、広範囲ダブル照射の基本的な方法として、縦方向と横方向を組み合わせた照射を行っています。
テンプレートの中だけを照射するわけではありません
もう一つ当院が大切にしているのが、「実際に汗をかいている範囲を確認すること」です。腋の広さや発汗範囲には個人差があります。
テンプレートの大きさだけを基準に照射すると、患者様によっては汗をかいている部分がテンプレートの外側まで広がっていることがあります。そのため広範囲照射では、テンプレートを当てて終わりではなく、実際の腋の広さや発汗している範囲を確認し、必要に応じてテンプレートの外側にも追加照射を行っています。
その結果、広範囲ダブル照射では、片腋あたり合計80~110ショット程度になることも多くあります。
もちろん、ショット数が多ければ多いほど良いというわけではありません。大切なのは、その方の腋の大きさや発汗範囲に合わせて、必要な部分にできるだけ均一に照射することだと考えています。
ダブル照射は「2回当てる」だけではありません
ミラドライのダブル照射というと、「同じ場所を2回照射すれば効果が高くなる」と思われるかもしれません。
しかし当院では、単純に照射回数を増やすだけではなく、
「どの範囲に」
「どの方向から」
「どのように重ねて照射するか」
まで含めて治療方法を考えています。
これまでの施術経験をもとに照射方法を見直し、現在は横照射用のオリジナルテンプレートを使用した「縦→横」の2方向照射を採用しています。
ミラドライは同じ機械を使用していても、照射範囲や照射方法、治療計画によって施術内容は異なります。当院では、患者様一人ひとりの腋の形や発汗範囲を確認しながら、できるだけ照射ムラを少なくすることを意識して施術を行っています。
ミラドライに関する補足情報
・治療内容:重度の腋窩多汗症のミラドライ治療(自由診療)
・治療期間及び回数:1回
・治療費用(税込):148,000円〜278,000円
・主なリスクや副作用:治療部位の腫れ・痛み・色素沈着
この記事の監修者

医学博士、日本外科学会 外科専門医、日本消化器外科学会 消化器外科専門医、日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
北里大学医学部を卒業後、自治医科大学 消化器一般移植外科 講師、四谷メディカルキューブ 外科・内視鏡外科などを経て現職。外科医として、幅広い治療に従事する中で、患者様一人ひとりが抱える身体的な悩みや生活の質に向き合う医療の重要性を実感。「身体的な悩みを解消し、患者様が前向きで豊かな人生を歩んでほしい」という想いのもと、ルキナ新宿四谷クリニックを開院。